「巡礼の恵みを振り返って」

 

堺ブロックチーム パトリック神父

 

「すべての道はローマに通じる」という諺があります。実際、私は、かねてより憧れだったローマに行く機会がありました。それはちょうど三年前2016年2月8日から14日にかけて、イタリアとフランスのルルドへの巡礼で、同行司祭として参加し長年の夢が叶い、記憶に残る初体験をさせて頂きました。

 

バチカンの建造物の壮大さに非常に感動したが、数え切れない程の世界中の国々から巡礼者がローマにやって来る彼らの信心深さを思い出すと、今でも驚嘆してしまいます。それだけでなく、教皇の一般謁見で、フランシスコ教皇様の姿が突然現れた瞬間に喜びのあまり涙が溢れてしまいました。全世界で広く知られている偉大な方を近くで拝見出来るなんて一生に一度しかないかもしれない!と。 

 

振り返ってみると、2016年は「いつくしみの特別聖年」だとフランシスコ教皇様が宣言され、この特別聖年を通して、聖ペトロ大聖堂の「聖なる扉」へ巡礼して条件に従うと、信者たちは「免償」を得ることが出来ると告知されました。「免償」を得るために、私たちは211日に、大勢の巡礼者と共に長い列にも関わらず聖ペトロ大聖堂の扉に遂に入ることが出来たのです。大聖堂の中を覗くと、聖ピオ神父の遺体が、腐敗せず安置された事に驚かされました。何故だろう? イタリア出身の聖ピオ神父は、病人の治癒や予言と言った数々の奇跡で高名なカトリック聖職者であるそうです。こんな模範的な司祭である聖人に出会えるとは思いもよらなかったのです。今思えば、巡礼そのものが恵みであり、奇跡的なものです。

 

ローマとフランスのルルド巡礼を通じ、211日は何の日かを知るようになりました。この日は1992年に「世界病者の日」だと聖ヨハネ・パウロ二世により制定されたと同時にこの日も「ルルドの聖母の記念日」に当たって祝われるようになったようです。ご存知の通り、1858211日は無原罪の聖母マリアがルルドの洞窟で、ベルナデッタに初めて出現したという歴史的事実があります。それ故、毎年「世界病者の日」には病者だけではなく、より広い意味で、全ての苦しんでいる人々の状況に目を向ける機会、また病に苦しむ兄弟姉妹に寄り添うという召命を与えてくださったことを神に感謝する機会でなければならぬと教皇様が呼びかけておられます。

この機会を活かし私たちは病者、苦しんでいる人々、最も小さくされた人々、疎外された人々のために祈り、寄り添い、奉仕するという使命を果たすことが出来る力がいつも与えられますように聖ピオ神父と聖母マリアに願い続けましょう!